歯は鉄よりも硬い?!|船橋駅3分の歯医者|川手歯科医院

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歯は鉄よりも硬い?!

投稿日:2024年11月2日

カテゴリ:スタッフブログ

みなさんこんにちは♪ 
歯科衛生士の安藤です! 
11月に入りましたね🍂 
今年も残すところあと2ヶ月です! 
毎年感じますが1年本当にあっという間ですね… 
今回は歯の硬さについてお伝えしていきます😊
物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」というものがあります。 
人間の歯のモース硬度は、約7とされており、これは水晶と同じくらいの硬さを表します。モース硬度は、物質の硬さを表す尺度で、0から10までの数字で表されます。この尺度では、より高い数字の物質ほど硬く、より低い数字の物質ほど柔らかいとされています。 
人間の歯のモース硬度は、鉱物の一種であるハイドロキシアパタイトから成るため、比較的硬く、噛み砕くことができ硬い食べ物を処理することができます!
【身近な物のモース硬度】 
モース硬度1:チョーク 
モース硬度2:岩塩、純金 
モース硬度3:珊瑚 
モース硬度4:鉄、真珠 
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール 
モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶 
モース硬度8:エメラルド 
モース硬度9:ルビー、サファイヤ 
モース硬度10:ダイヤモンド 
硬いものとして連想しやすい”鉄”のモース硬度が「4」ですので、いかに歯が硬くて傷が付きにくいのかがわかります! 
正確にいうと、人間の歯の表面を覆っている「エナメル質」が硬く、人間の身体の中で一番硬い組織といわれています。 歯は外側から内側にかけて以下のような構造を持っています。 
1.エナメル質:歯の表面を覆っている硬い層で、主にハイドロキシアパタイトと呼ばれるカルシウムとリンの結晶からなります。 
2.象牙質:エナメル質の下に位置する、主にハイドロキシアパタイトとコラーゲン繊維から成る層で、エナメル質よりも柔らかいです。 
3.セメント質:歯根を覆っている層で、主にコラーゲン繊維とハイドロキシアパタイトから成る層です。  
4.歯髄:歯の中心にある、血管や神経が通っている柔らかい組織で、歯を栄養分や酸素で供給するとともに、感覚を伝える役割を担っています。 
以上のように、歯は複雑な構造を持っており、それぞれの層が異なる機能を持っています。 
この一見頑丈そうな歯のエナメル質ですが、実はとても弱いものがあります。それは、歯に穴を開けてしまう「虫歯」です。 
歯垢の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)は、私たちが食べたり飲んだりしてお口に入った糖分を利用して「酸」をつくり、エナメル質を溶かします。(脱灰といいます) 
この脱灰が続くと、どんどん歯が溶けて穴が広がってしまい、虫歯は歯の内部にある象牙質、そして神経がある歯髄まで破壊してしまうので、場合によっては、歯を抜かなければいけなくなります。 
鉄が水や酸素にさらされると錆びてもろくなるのと同じように、人間の歯(エナメル質)も、しっかりお手入れをしないと虫歯によって簡単に穴が開いてしまいます。 
日ごろからしっかりとしたケアをし、健康な歯で快適な食生活を送っていけるようにしましょう(*^^*)

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