歯が溶ける?虫歯だけではない歯が溶ける病気!酸蝕症!
投稿日:2024年1月22日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科衛生士の笠原です!
最近は毎日寒い日が続いていますが体調はお変わりないですか?私は防寒対策でかかせないものは手袋です!!⛄️皆さんのお気に入りアイテムがあれば教えてください!
今回は酸蝕症についてお伝えします!皆さんさ酸蝕症という言葉を聞いたことはありますか?
私たちに馴染みある虫歯とはプラーク(歯垢)の中にいる虫歯菌が、糖分(炭水化物)を栄養にして「酸」をつくり、その「酸」によって歯が溶ける病気です。一方、酸蝕症とは口の外から入ってきた「酸」や身体の中からの「酸(胃液)」によって歯が溶ける病気です。そして歯の表面のエナメル質が溶けるpH5.5~5.7以下の酸性の状態に長時間、頻回に曝されると発症します!虫歯は口の中で糖から作られた酸が原因であるのに対し、酸蝕はそのままの形で入ってきた酸そのものが原因となるところが違います!
では、原因はなんでしょう?
❶外因性=体の外からくる酸の場合
飲食物由来の酸(清涼飲料水、かんきつ類、酒類、酢)
❷ 内因性=体の中からでる酸:胃液pH1〜2
拒食症、過食症
逆流性食道炎
体の外からと中からの2つのパターンが考えられます。
ここで対処方法を3つお伝えします!
❶うがいをする 酸性のものを摂取したときや、嘔吐をしたとき、嘔吐していなくても口内に胃酸の逆流が感じられたときは、胃酸の味がしなくなるまで、うがいをくり返すようにじしょう。繰り返しのうがいによって、酸性になった口内を中性に近づけ、虫歯ができたり歯が溶けるのを防ぎます。 また、胃酸は強力な酸のため、水で流さないと食道やのどを傷つけてしまい、逆流性食道炎の原因になることがあります。嘔吐後は水やお茶などを飲むようにします。
❷フッ素洗口 フッ素洗口とは、濃度の低いフッ素の入った水でブクブクうがいをする虫歯予防法です。水でうがいをおこなうよりも虫歯や酸蝕症の予防効果があります。フッ素洗口剤は当院でも販売しています。
❸ガム をかむことによって唾液を出すことで、酸性になった口の中を中性にしていきます。口の中が中性になることで、虫歯の予防、唾液には歯を修復する作用や逆流性食道炎を予防する作用もあります。 ガムは、キシリトールガムやリカルデントガム、ポスカなど虫歯にならないガムを選ぶことがポイントです。
当院で扱っているポスカには名前の通りPOs-Caが成分として含まれています。これはリン酸化オリゴ糖カルシウムとのことです。虫歯菌はポスカを代謝できないため、酸を出すことができないです。唾液に溶けやすいカルシウム素材であり、北海道産のジャガイモから発見された成分です!気になる事があればお気軽にお声掛けください!
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