院内の感染対策
投稿日:2018年8月7日
カテゴリ:院長ブログ
「滅菌技士・歯科感染管理者」のライセンスを持つ方にお越し頂き、院内セミナーを行いました。
みんな熱心に学んでいます。
医療現場での感染対策を行う最大の目的は交差感染(院内感染)を防ぐことです。
院内感染対策は医療法でも義務付けられており、基本的な知識を再確認することで、感染対策のレベルを上げることに繋がると思い院内セミナーを行いました。
歯科医院での大半の治療は器材を用いて行います。
治療で使い終わった器材をどう扱うかがポイントになります。
「洗浄」→「消毒」→「滅菌」 の順番に行いキレイにします。
「洗浄」:流水と洗浄剤等を用いて目視できる汚染を洗い流すこと
「消毒」:人体に有害な微生物の感染性を物理的、科学的手段を用いてなくすか菌量を少なくすること
「滅菌」:すべての微生物を物理的、科学的手段を用いて殺滅させるか、完全に除去し、無菌状態を作ること
この流れで一番重要なのは「洗浄」です。
医療用の専用洗剤を用いて徹底的に正しく洗浄することで、タンパク質汚れや血液を除去し、確実な「消毒」「滅菌」へと進めます。
川手歯科医院では滅菌する機械はヨーロッパ基準のクラスBという世界的に最も厳しい基準を満たした製品を使用しています。
また、EO水(酸化電位水)も併用することでより確実な感染対策を行なっています。
昨今、歯科医院の感染対策といえば、タービン等のハンドピース(歯を削るドリル)を滅菌せずに使い回ししている歯科医院が多いとの問題で新聞に出た件が記憶にある方も多いと思います。
川手歯科医院では当然ながら全てのハンドピースは毎回滅菌しています。(もちろん洗浄と消毒を徹底的に行います)
上記の写真は実際に当院で使用しているハンドピースの一部です。
写真のように滅菌済みのハンドピースを数多くご用意しているので安心して頂けると思います。
院長と副院長が以前にそれぞれ勤務していた歯科医院では、問題の報道が出る前からハンドピースは毎回滅菌を行っており、ハンドピースの滅菌は当たり前の考えになっています。
その他にも3WAYシリンジ(水と風がでるノズル)やセメントを練る金属スパチュラなど小さい物に至るまで滅菌可能な物は滅菌を行っています。
徹底した「洗浄」「消毒」「滅菌」の過程以外にも、
全ユニットに口腔外バキュームを使用し治療時の水しぶきや歯質切削片の飛散を防いだり、なるべくディスポーザブル(使い捨て)製品を導入したりと、他にも多くのことを取り入れています。
厚生労働省が定める基準を満たした歯科医院のみ認められる「外来環境加算」の認可も受けています。
正直言いますと、これらの院内感染対策は患者さまには「見えない」「わからない」部分です。
しかし、川手歯科医院では「患者さまに安心安全の歯科治療を行う」ことを考えています。
何よりも・・・
副院長と感染対策について話をする時には
「その器材、自分達の子供に自信を持って使用できるよね!!」
を常に考えて院内環境を整えています。
船橋で歯医者、歯科医院をお探しであれば川手歯科医院までご連絡をお待ちしています。
川手歯科医院
川手良祐
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