よく噛むことの効果!~『卑弥呼の歯が良いぜ』ってなに?~
投稿日:2025年3月1日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは、歯科助手の福井です。
徐々に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?(*^^*)
今年こそ、しっかりと桜を堪能したいと思っているので、開花がいつになるのかワクワクしています!
桜も食事も楽しみ尽くす春にしたいですね~♪
さてみなさん日頃、よく噛んでご飯は食べていますか?
「よく噛む」というのは、虫歯予防の基本です。
さらに、噛むことは体全体の健康にも影響するので、軽んじてはいけません。
ちなみに、こんな標語があるのをご存じでしょうか?
「卑弥呼の歯がいいぜ」
今回はこれがどんな意味なのか、歯と体の豆知識をお伝えしていきます。
①「卑弥呼の歯がいいぜ」ってなに?
歯と体の豆知識として「卑弥呼の歯がいいぜ」と紹介されることがあります。
これは、1990年に噛むことの大切さを考えるために発足した日本咀嚼学会が出した標語です。実際に意味を紐解いてみましょう!
ひ…肥満予防
み…味覚の発達(噛むことで味覚の発達が促される)
こ…言葉の発音をはっきりと(口の筋肉が発達し、発音が良くなる)
の…脳の発達(噛む刺激で脳の発達を促す)
は…歯の病気予防(唾液の分泌が促され、歯の健康を守る)
が…がん予防(唾液ががん予防に繋がる)
い…胃腸の消化を促進する
ぜ…全力投球(奥歯をかみしめられることで全力投球ができる)
言葉のそれぞれの意味を知ると、どれも体を大切にするために必要な内容であることが分かります。
噛む回数が少ないと、何かしらの不調や病気になる可能性が高まります。
噛むメリットを改めて理解する上でも、「卑弥呼の歯がいいぜ」は知っておくといいかもしれませんね(^^)/
ところで、標語に出てくる卑弥呼は、語呂合わせのために登場していると思っていませんか?
実は、「卑弥呼」にも歯に関するちょっとした豆知識があるのです。
現代人が食事で噛む回数は、約600回と言われています。
しかし、卑弥呼のいた時代の人が食事で噛む回数は約4000回と、現代人の6倍以上も咀嚼をしていました。
卑弥呼のいた時代は、調理法もまだ発達しておらず、食べ物は固めで否応なく多く噛まなければいけませんでした。
一方現代は柔らかい食べ物が増え、よく噛まなくても食事が出来てしまいます。その為昔と比べ噛む回数がかなり減り、噛む回数が少なすぎる状況が生まれております。
そのため、噛む行為を意識して食べることが大切なのです。
そのことを思い出させてくれるのが、「卑弥呼の歯がいいぜ」だと考えましょう。
もちろん、食べ物によっては噛みにくい食材もあります。
しかし、そのまま流し込まずに少しでも咀嚼して食べることによって、唾液の分泌を促すだけでなく、消化を良くしてくれるのです。
特に、歯だけでなく、胃腸が弱い人にとっても役立つ情報ですので、今日から始めてみて下さい。
しかし、嚙み合わせに不具合があると、歯の健康に良いことであってもマイナスになる可能性があります。
咀嚼状態が正常かどうか、不安な時は歯医者さんで一度チェックしてもらいましょう。
当院ではスキャナーを用いて、自分の歯のかみ合わせなどを簡易的に見ることができます。
気になる方は、ぜひ足を運んでみてください(^^)
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