歯周病は全身に影響する??
投稿日:2023年10月20日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは♪歯科衛生士の安藤です!
季節は秋になりましたね!
朝晩は少し冷えますが日中は暑いくらいですね!金木犀の匂いを嗅ぐと秋だなあって感じます!最近私は金木犀のルームフレグランスを買い、お家の中でも金木犀の香りで癒されてます♪
さて、今回は歯周病と全身疾患についてのお話です!
歯周病が全身に影響していることを皆さんご存知ですか?
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなります。
歯周ポケットの中は酸素の少ない嫌気的な環境なので、歯周病菌がどんどん繁殖するようになります。
嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです!
歯周病は歯を失う最大の要因になっています。歯を失うことにより全身の健康に悪影響を及ぼすことは想像に難くないと思います。しかし、近年多くの研究から、歯周病そのものも全身の健康に関わっていることが分かってきています。
特に・・・
①心臓血管疾患
②糖尿病
③低体重児出産
などを引き起こすリスクが高まることはよく知られるようになってきました。また、唾液に含まれる細菌が誤って気管支、肺に入ると気管支炎や誤嚥性肺炎の原因になります。さらに、歯周病と肥満やメタボリックシンドロームとの関連も注目されています。
また、歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いというデータもあります。 さらに最近、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという逆の関係も明らかになってきました。
つまり、、、
歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっているんです! 歯周病治療で糖尿病も改善することも分かってきています!
毎日の食生活を含めた生活習慣を見直し、歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。また、歯周病の予防や治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることができます。日々の歯磨き、口腔ケアを見直し全身の健康につなげましょう!!
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