『歯石』って何??
投稿日:2022年10月22日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!衛生士の江頭です^ ^
やっと秋らしい気温になってきましたね!
朝晩と昼間の気温差が大きい日が続いていますので、体調を崩されないよう、お気をつけて過ごしてください(>_<)
今日はよく耳にする『歯石』についてのお話をしようと思います!
『歯石』とは、細菌の塊であるプラークが石灰化して硬くなったもののことを言います。
『プラーク』とは、食べ物の残りが歯の表面について細菌が繁殖したもののことを言います。
歯と同じような色をしているのでわかりにくいですが、白くネバネバしています。
食後8時間程度でプラークができるといわれていて、プラーク1mgのなかには、およそ300種類、1億個ものの細菌が存在しているんです...!
歯磨きが不十分だと、プラークが長期間歯の表面についてしまい、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して(石灰化)、石のように硬くなります。
それが歯石です。
プラークは、およそ2週間で歯石になります。
歯石の成分は、約80%がリン酸カルシウムです。
その他にタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。
歯石そのものはむし歯を引き起こしませんが、歯石の表面がザラザラしているので、そこにプラークがくっついて細菌が増殖し、歯周病を引き起こします。
毎日丁寧にブラッシングをしているのにすぐ歯石がついちゃうんです...という方、いらっしゃいませんか?
実は歯石の付きやすい場所があるんです!
①下の前歯の内側
②上の奥歯の外側
上記の箇所には歯石が付きやすいんです!
なぜかというと、2箇所とも『唾液腺開口部』という唾液が出てくる出口に近いからです。
唾液の中には無機質であるリンやカルシウムが含まれていて、プラークとそれらが結びつくことで、歯石になっていきます。
このように、プラークがついていると歯石がついてきてしまうので、まずは毎日のブラッシングでプラークをしっかり除去していくことが大切になってきます!
その他にも、プラークが残っている状態+唾液がアルカリ性に近い人や口が渇きやすい人は歯石が付きやすいです。
アルカリ性に近い唾液に含まれる「ミネラル成分』には、プラークを歯石にするのを促進する作用があります。
口が渇きやすい人は、唾液の分泌量が少ない場合が多いです。
唾液にはお口の中の環境を清潔に維持する働きがあるため、唾液が少ないと歯垢が溜まりやすいので、歯石もできやすいと考えられます。
歯石は一度できてしまうとブラッシングでは取ることができません。
なので、定期的に歯医者さんで歯石を取るようにしましょう(^o^)
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