前歯のセラミック・レジン(ダイレクトボンディング)の治療
今回は前歯のセラミック・レジン充填(ダイレクトボンディング)治療をご紹介します。
治療前は元々セラミックが入っている歯と隣の歯が虫歯になっていました。
前歯2本はオールセラミックス(金属を使わないセラミック治療)、隣の歯にはレジン充填(ダイレクトボンディング)を行いました。
上記の患者さまは現代のセラミック治療の主流である、ご自分の歯のような綺麗な歯が入り、とても喜んで頂きました。
このような審美治療を行う治療の順序等をご説明致します。
*ホームページの掲載に関しては患者さまから写真の使用許可を得ています。
診断用ワックスアップと言い、歯型をとり最初に理想的な歯の形を決めます。
(この時には歯だけではなく、話した時や笑った時に自然に見えるかなど様々な点を考慮して形を決めます)
前歯のセラミックスを外したところ、裏側に金属を用いていたセラミックスでしたので、金属がイオン化して歯が変色をしていました。
神経は生きていたので神経は抜かずに治療しています。
変色自体は問題ではないので、マイクロスコープ下で虫歯をとり、両隣の歯をレジン充填(ダイレクトボンディングとも良い、樹脂の材料で歯の形を再現する治療です)しました。
歯の色にはグラデーションがあるので、綺麗に歯の色を再現するように樹脂は4色用いました。
前歯はマイクロスコープ下で歯肉圧排を行形成しました。
歯を作る時には適切な厚みが必要なので形成量の確認も行います。
仮歯を装着してしばらく使用して頂きました。
大きさ・形・舌感・発音などに問題がないのを確認するためです。
仮歯の大きさや形に満足頂けたら歯型を取って最終的な歯を作ります。
精密な歯型をとるために、既成の道具ではなく患者さまに合ったカスタムの道具を製作し、シリコーン印象にて歯型をとりました。
歯型がきちんと取れているかもマイクロスコープを用いてチェックすることで精密な治療となります。
上記の写真は歯科技工士さんに作って頂いたオールセラミックスクラウンです。
歯の裏側も金属を使用していないメタルフリーのセラミックスです。
患者さまご自身の周りの歯のポイント(グラデーションなど)を再現して綺麗に製作して頂きました。
当院では歯科界でもご高名な歯科技工士さんと提携し治療を行なっています。
歯を付けた写真です。どの歯をどう治したか違いがわからないくらい綺麗に治りました。
患者さまもどこを治したか覚えていないくらい自然で非常に喜んでおられました。
現在のセラミックスを用いた治療は自然な色で治すことも可能です。
一方で従来通りに白を主張した治療も可能です。
仮歯で形を決め、マイクロスコープ下で適切に形成を行い、精密な歯型をとり、上手い技工士さんが歯を製作することが大切と考えて当院では治療を行なっています。
年齢・性別 | 67歳 女性 |
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治療費 | オールセラミッククラウン 1本 135,000円/税込(2019.7現在) |
治療期間 | 1ヵ月半 |
治療回数 | 4回 |
リスク | 転倒や外傷によってセラミックが欠けることもあります。治療前に十分な検査・診断が必要になります。 |
前歯の見た目などお悩みやお困りのことがあればいつでも川手歯科医院までご相談ください。
川手歯科医院
院長 川手良祐