マイクロスコープ・ラバーダムを用いた根管治療
院長の川手良祐です。
今回はマイクロスコープとラバーダムを用いて治療した根管治療の流れ等をご説明致します。
患者様からはホームページの掲載に関して許可を得ています。
「左下の奥歯の外側が腫れて咬むと違和感がある」が主訴でした。
見た目で腫れていて、レントゲンでも根の先に影があります。
根の先に膿ができる原因の多くは虫歯による感染です。
被せ物を外し、う蝕検知液(虫歯を染める液)を用いて虫歯を除去します。
左の写真では紫に残っていますが、虫歯を除去すると右の写真のように綺麗になります。
歯の高さが無いと仮歯が取れたり虫歯の最近が漏洩してしまうので、隔壁(壁)を作ります。
ラバーダムを装着し、歯の周りをシーリング(青い保護剤)して封鎖します。
根管の感染をマイクロスコープ下で専用機器を用いて感染除去を行います。
高倍率で根管が綺麗になっているか確認します。(肉眼ではこの確認は不可能です)
MTAセメントを用いて根管充填を行います。
コア築造を行う際にもラバーダム下で行うことにより、接着の確実性が増します。
その後、歯の形を整え歯型を取り、歯を作ります。
治療前と比較すると腫れが綺麗に治っているのがわかります。
レントゲンでも影がなくなり、綺麗なレントゲン像を示しています。
噛んだ時の違和感もなくなり患者さまは治療に満足されていました。
年齢・性別 | 33歳 女性 |
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治療費 | 86,400円/税込(2018.10現在) |
治療期間 | 4ヵ月 |
治療回数 | 5回 |
リスク | 根尖透過像(膿の影)が大きい場合や根管内にクラック(破折している)がある場合は歯を残せない可能性もあります。 |
根管治療やその他の治療でも歯でお悩みの際にはお気軽にご相談ください。
川手歯科医院
院長 川手良祐