前歯のホワイトニングとセラミック併用治療
今回は症例紹介ボタンに使用している治療の流れをご紹介します。
このような術前(治療前)と術後(治療後)の比較した写真は色々な歯科医院のホームページで見ることと思います。
上記の患者さまは全体に色を白くして前歯に綺麗な歯が入り、とても喜んで頂いております。
治療前から治療後になるにはどのような治療が必要かご存知でしょうか?
川手歯科医院ではどのように審美治療を行っているかご説明致します。
ホームページの掲載に関しては患者さまから写真の使用許可を得ています。
「前歯が欠けた」を主訴に来院されました。
当日はコンポジットレジンというプラスチックで応急処置を行いました。
10年前に転倒し前歯をぶつけてコンポジットレジンでずっと応急処置をしていたようです。
色が暗く、見た目に違和感を感じていたようで、オールセラミックスクラウンで綺麗に治療することにしました。
幸い、神経は生きていたので神経は抜かずに治療をします。
全体に歯の色を白くしたいとのご希望もあり、ホワイトニングを行いました。
前歯の2本は詰め物なので色が変わりませんが、他の歯はかなり白くなりました。
被せ物の治療とホワイトニングを行う場合は先にホワイトニングを行い、白くなったご自分の歯の色に合わせて被せ物の色を決めます。
後からホワイトニングをすると周りの歯の色と合わなくなってしまうためです。
前歯を削る時にもマイクロスコープを用いて拡大して削ることで綺麗に削ることができます。
綺麗に歯を削ると綺麗に歯型取れ、綺麗な技工物(オールセラミックスクラウン)を作ることができ、良好な適合を得られます。
それにより、虫歯の再発や被せ物が外れたりしにくくなり、長持ちします。
仮歯も見た目や機能で良好な状態を目指して作ります。
仮歯は診断用ワックスアップ(ワックスを用いて最終的な歯を模型上でイメージすること)を元に作ります。
審美治療において仮歯は非常に重要です!
・歯の大きさ
・歯の傾き
・歯の先端の位置
・顔の正中(真ん中)と前歯の正中(真ん中)が一致しているか
・笑った時に自然に見えるか
など仮歯では多くのことを確認します。
仮歯を使い、歯の大きさなど様々な点で良好か確認して頂くわけです。
一番大事なのは患者さまのお考えです。気になる部分があれば0.5mm大きさを修正したり、歯の傾きを僅かに変えたりします。
被せ物には適切な厚みが求められるため、歯を削る量も計測して確認します。
仮歯が良好であれば、歯型をとっていよいよ歯を作ります。歯型を取るときの精度も非常に重要です。
歯と歯茎の境目を出すために歯肉圧排(歯と歯茎の間に細い専用の糸を入れます)を行い、患者さま専用のトレーを用いて精密な印象採得を行います。
フェイスボウという機器も使い、より精密に歯を作ります。
被せ物の歯の色を決めるために、歯を作る担当の歯科技工士さんに歯科医院まで立ち会いに来て頂いてます。
乾燥すると歯の色が変わってしまうために来院直後に撮影します。
人の歯の色はグラデーション(黄色やグレー系など様々)になっており、色が複雑です。
歯を作る歯科技工士さんに直接目で見て頂くのが一番です。
一眼レフカメラを使用して写真でも色の記録をします。歯の色をデジタルで分析する機器も使用します。
綺麗な歯ができました。金属を一切使用していないので、体にも優しい材料です。
歯の根元から先端にかけて僅かですが透明感が増しているのがお分かりでしょうか。
元々の歯の色を綺麗に再現することができました。
口の中に装着して様々な点から評価を行い、良好であれば治療終了です。
治療前と治療後の2枚の写真の間には様々な事を行い、治療しています。
患者さまは白く綺麗な歯にとても満足されています。
年齢・性別 | 23歳 女性 |
---|---|
治療費 | オールセラミッククラウン 1本135,000円/税込(2018.8現在) |
治療期間 | 3ヵ月 |
治療回数 | 5回 |
リスク | 転倒や外傷によってセラミックが欠けることもあります。治療前に十分な検査・診断が必要になります。 |
見た目の審美治療でお悩みの際には川手歯科医院までお気軽にご相談ください。
川手歯科医院
院長 川手良祐