歯科医院でよく聞く歯石って何?歯周病予防のために取らないといけない?
投稿日:2025年4月16日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは!歯科衛生士の笠原です!
暖かくなってきましたね(^^)春はお花見や薄着で出かけられるようになるので幸せな季節です!みなさんは春の楽しみはありますか?ぜひ教えてください!
今回は歯科医院でよく耳にする歯石についてお伝えします!
①歯石って何?
プラークは、口の中の細菌が食べ物の残りかすや糖分を分解する過程で生成されるネバネバとしている物質です。主に細菌や唾液中の成分、食べかすが組み合わさって、歯の表面に付着しこのプラークが時間が経つと硬くなり、歯石に変わります。
②歯石はどのくらいでつく?
その始まりはプラーク沈着後、約2日間で石灰化が始まると言われています。その後、約2週間くらいで石灰化が完了し歯石となります。
つまり、歯科医院でケアを行っても自宅での歯ブラシで磨けていないとわずか2週間で歯石が沈着してしまいます!
③歯石には2種類ある?
実は歯石は2種類存在します!歯と歯肉の境目から上にある歯石(歯肉縁上歯石)と、歯と歯肉の境目の溝の中にある歯石(歯肉縁下歯石)に分けられます。そして歯石の色や硬さも違ってきます!
歯肉縁上歯石(歯茎の上にある歯石)
・黄白色
・比較的軟らかめ
歯肉縁下歯石(歯茎の中にある歯石)
・黒っぽい茶褐色
・とても硬い
この歯肉縁下歯石の中の歯周病菌は酸素を嫌い、歯と歯肉の境目にある溝を深くさせ、歯を支えてる骨を破壊して歯周ポケットという深い溝へと進行させます。
歯肉縁下歯石の特徴として、歯肉縁下歯石は歯周病がかなり進んだ方にみられます。特に歯周病は自覚症状がないまま進行していることが多く、その進行速度も速くはありません。また、歯肉縁下歯石の沈着は歯肉縁上歯石よりも時間がかかり、かなりの時間をかけ、ゆっくりと歯肉縁下歯石が形成されていきます。
③歯石がつきやすい場所はどこ?
特にお口の中で歯石がつきやすいと言われる場所があります
⑴下の前歯の裏側
⑵上の奥歯の表側
どちらも同じ特徴があります!
・歯ブラシが当てにくい
・唾液が出る場所がある
特にこの2箇所は歯石になりやすいのでしっかりと自分に合ったケアをして柔らかいプラークのうちに落とすことが大切です!
歯石はご自身では取れないので、歯科医院でとる必要があります。毎日丁寧にケアを続けていても歯並びや唾液の性質などによっても歯石のつきやすさは変わります!担当歯科衛生士と一緒にお口のケア方法を確認していきましょう!定期検診でお待ちしております♪
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