歯肉炎と歯周炎の違いってなに?
投稿日:2021年12月27日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!川手歯科医院の尾崎です。
今年も残すところあとわずかですね!
皆さん2021年はどのような一年でしたか?
私は沢山の学びがあり、成長を感じられた一年でした。日々の診療やセミナーを通じて、歯科衛生士という仕事の奥深さを改めて知りました。患者様のお口の中の健康を守るために、これからも精進していきたいと思います。
さて、話は変わりますが、
最近はテレビなどでも歯肉炎や歯周炎という話題をよく耳にする事が多いです!
言葉は似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか?
ということで、今回は歯肉炎と歯周炎をテーマにお話をしていきたいと思います!
歯肉炎と歯周炎はどちらも歯周病の進行過程を表しています。
歯肉炎とは、歯肉に炎症が起きてしまっている状態です。歯肉が赤く腫れ、歯磨きをはじめ、ちょっとした刺激でも血が出やすくなります。炎症は歯肉に限局しており、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)の吸収などは起きていない状態です。
歯と歯の間や歯と歯肉の境目にプラークや歯石が付いたままになってしまうと歯肉炎になってしまうリスクが高いです。
そして、歯肉炎の状態を放置していると、炎症が進行して歯周炎になってしまいます。歯と歯肉の境目にある歯周ポケットが深くなり、歯を支えている歯槽骨も溶けてしまいます。歯槽骨が溶けると歯がグラグラになってしまい、最終的には歯を失ってしまう危険性もある病気です。また、炎症によって出てくる毒性物質により、歯だけではなく様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
歯周炎になってしまうと、歯周ポケットの中に溜まっているプラークや歯石を取る処置や、場合によっては外科的な手術も必要になってきます。
歯周炎にならないようにするためには、歯肉炎にならない様に予防すること、または、歯肉炎の段階で炎症を抑えることがとても重要です!
そこで大事になってくるのが、普段の歯磨きです!歯肉炎の原因となるプラークを日常的に取り除く事によって予防をしていきましょう。
お口の中の状態は人それぞれ違うので、その方に合ったケアグッズや正しい磨き方を知る事が必要です。
例えば、歯と歯の間のプラークを取る事ができる歯間ブラシには沢山のサイズがあり、隙間の大きさに合ったサイズを選ぶ必要があります。使い方も向きや角度などコツがあります!
自分の歯肉が今どのような状態なのか知りたい方、自分のお口の中に合った磨き方やケアグッズを知りたい方がいらっしゃいましたら、当院のスタッフにお声がけください!
それでは皆さん、良いお年をお迎えください!!
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