歯を抜かない為の歯科検診の重要性
投稿日:2018年8月26日
カテゴリ:副院長ブログ
ある患者さまの初診時の左下のレントゲン画像です。
この歯に今後、問題が起きるとは思いもしませんでした。
歯周病や他の歯の虫歯治療が終わった段階で定期検診の必要性をご説明して治療は終了しました。
しかし、2年間定期検診に受診されず、他の歯に問題があり久しぶりに来院されました。
全体のレントゲン撮影をすると・・・
なんと歯が真ん中からぱっくりと割れてしまっています。
患者さま自身では痛みや違和感などの症状はなく割れていることに気がつかなかったようです。
このように縦に割れてしまうと、歯を残すことは非常に困難な為、歯を抜く事になりました。
皆さんは、歯医者さんで歯を抜かなければいけないと言われたら、どんな気持ちになりますか?
ショックで目の前が暗くなり、とても悲しい気分になると思います。
「分かりました!どうぞ!」という方はそういらっしゃいません。
皆さん誰しも、歯を抜きたいとは思わないのです。
私達も、患者さまに「歯が深刻な問題を抱えている」と言うことを伝えるのはとても辛いです。歯を抜きたいと思って歯医者をやっている人間なんていません。
それでも歯を抜かないといけないとお伝えするときは、体自身がその歯を異物と捉えていて、その歯を残すことによって周りの歯や骨に害を及ぼす可能性があるときです。
当院では厳しい状態の歯であっても、できる限り残せるように様々な治療法を提案いたします。
一番良いのは、歯を抜かないで美味しく楽しくお食事ができるということ。その為には、定期検診をしっかり行っていくことが不可欠です。
しばらく歯科医院に通っていない方、過去に歯に違和感(痛み、しみる、腫れた)があり歯科医院に行かずそのままにしている方、全体の検査をしてみませんか。
川手歯科医院
川手玲美子
■ 他の記事を読む■